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「イオントラップ」の検索結果: 7件

98物理量子ビットから94論理量子ビットを絞り出す:Quantinuum「Helios」が示したiceberg符号の極限効率、ブレイクイーブン超えと量子磁性シミュレーション
量子2026.07.01

98物理量子ビットから94論理量子ビットを絞り出す:Quantinuum「Helios」が示したiceberg符号の極限効率、ブレイクイーブン超えと量子磁性シミュレーション

2026年3月初頭、Quantinuumとその共同研究者らが、98物理量子ビットのイオントラップ量子プロセッサHelios上で、最大94の誤り検出論理量子ビット(または48の誤り訂正論理量子ビット)を生成し、論理量子ビットが物理量子ビットを上回るブレイクイーブン超えを達成したとarXivに論文を公開した。さらに64論理量子ビットを使って3次元XYモデルの量子磁性シミュレーションを実行し、古典計算機では困難な領域に踏み込んだとしている。物理量子ビット対論理量子ビットの比は誤り検出で約1:1、誤り訂正で約2:1という極限の符号化効率を、iceberg符号と連結符号で実現した。論理ゲートエラー率は約10⁻⁴を達成。誤り耐性量子計算の本格時代に向けた重要なマイルストーンとなる。

「物理量子ビット2個で論理量子ビット1個」:QuEra・Harvard・MITが中性原子で誤り訂正の効率を桁違いに塗り替え、テラクオップ領域へ
量子2026.07.01

「物理量子ビット2個で論理量子ビット1個」:QuEra・Harvard・MITが中性原子で誤り訂正の効率を桁違いに塗り替え、テラクオップ領域へ

2026年4月20日、QuEra Computing、ハーバード大学、MITの共同研究チームが、中性原子量子コンピュータ向けに設計した超高レートqLDPC符号で、論理エラー率を約1.3×10⁻¹³(テラクオップ領域)まで下げる成果をarXivに発表した。物理量子ビット2個で論理量子ビット1個という符号化効率は、これまでの表面符号(1論理あたり数百〜数千の物理量子ビット)から桁違いの効率改善を意味する。誤り耐性量子計算に必要なハードウェア規模を一気に圧縮できる可能性を示しており、Q-Dayの時間軸前倒しと、実用的な量子コンピュータの実現時期を大幅に早める可能性を持つ。

論理エラー率を最大800倍下げた:Microsoft/Quantinuumがイオントラップで示した誤り訂正の最前線、Q-Dayをさらに引き寄せる
量子2026.07.01

論理エラー率を最大800倍下げた:Microsoft/Quantinuumがイオントラップで示した誤り訂正の最前線、Q-Dayをさらに引き寄せる

2026年6月、MicrosoftとQuantinuumの共同研究チームが、イオントラップ量子コンピュータ上で論理エラー率を物理回路ベースラインに対して11倍から800倍改善したという成果をNature誌に発表した。論文タイトルはImproved quantum processor logical error rates via correction and detection。12量子ビット符号(Knill着想)と16量子ビット4次元tesseractカラー符号を、誤り検出とポストセレクションと組み合わせ、最大12論理量子ビットを扱う回路で論理誤り率を劇的に下げた。2024年4月に初報告された結果が、約2年を経てNatureの査読を経て正式に学術的に裏付けられた形となる。Q-Day(量子コンピュータが現実の暗号を破る日)を引き寄せる材料の1つとして、業界の時間軸を書き換える成果と位置づけられる。

欧州量子コンピューティングの新拠点ナポリへ:ClassiqとTEA TEK Groupが旧Whirlpool工場跡地に128量子ビット級のQaaSハブを構築
量子2026.06.30

欧州量子コンピューティングの新拠点ナポリへ:ClassiqとTEA TEK Groupが旧Whirlpool工場跡地に128量子ビット級のQaaSハブを構築

2026年6月24日、イタリア・ミラノおよびナポリで、量子コンピューティングソフトウェア大手のClassiqとイタリアのテクノロジー企業TEA TEK Groupが、欧州有数の量子コンピューティング・ハブをナポリに設立する数百万ユーロ規模の戦略的パートナーシップを発表した。旧Whirlpool工場跡地に量子ハードウェアとClassiqのソフトウェアプラットフォームを統合した128量子ビット級のQuantum as a Service(QaaS)環境を構築し、2026年末のサービス開始を予定している。欧州が主権的な量子テクノロジースタックを構築する動きの象徴であり、米中の量子覇権競争に対する欧州の本格的な巻き返しが見え始めた。

Googleと違う配線で勝負した中国:Zuchongzhi 3.2が示した「マイクロ波だけ」で量子誤り訂正の閾値を超える方法
量子2026.06.29

Googleと違う配線で勝負した中国:Zuchongzhi 3.2が示した「マイクロ波だけ」で量子誤り訂正の閾値を超える方法

2025年12月22日、中国科学技術大学(USTC)の潘建偉(パン・ジエンウェイ)氏らの研究チームが、107量子ビットの超伝導量子プロセッサZuchongzhi 3.2において、全マイクロ波制御による漏れ抑制アーキテクチャを実装し、距離7の表面符号で量子誤り訂正の閾値を下回ったことをPhysical Review Letters誌に発表した。論文は同誌のEditors' Suggestion(編集者推薦)に選ばれ、表紙論文を飾った。Googleが2024年12月にWillowで達成した同等の成果を、まったく異なる制御経路で実現した点が要諦になる。

測れないはずの量子ビットをついに測った:QuTechとCSICがMajoranaの非局所状態を量子キャパシタンスで読み解く
量子2026.06.29

測れないはずの量子ビットをついに測った:QuTechとCSICがMajoranaの非局所状態を量子キャパシタンスで読み解く

2026年2月11日、オランダのQuTech(デルフト工科大学)とスペインのCSIC(国立研究評議会)を中心とする国際研究チームが、Majorana量子ビットの状態を1回の測定で読み取る単一ショット読み出しに初めて成功したとNature誌に発表した。トポロジカル量子計算の最大の実験的課題だった非局所量子状態の測定問題に、量子キャパシタンス法という新手法で答えを出した成果である。

Caltechが6,100量子ビットの記録的配列を実現 中性原子方式が一気に大規模化へ
量子2026.06.29

Caltechが6,100量子ビットの記録的配列を実現 中性原子方式が一気に大規模化へ

2025年9月24日、米カリフォルニア工科大学(Caltech)のチームがNature誌に論文を発表。レーザーで作った光のピンセットでセシウム原子6,100個を格子状に並べ、中性原子方式の量子ビット数を一気に塗り替えた。これまで同方式は数百個が上限で、ケタ違いのスケールアップとなる。

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