
20量子ビットがAIに与えた20%の精度向上、UCLが示したカオス予測の実用的量子優位性
2026年4月17日、ロンドン大学カレッジ(UCL)のMaida Wangらの研究チームがScience Advances誌に発表した研究で、量子コンピュータと古典AIを組み合わせたハイブリッド手法が、流体力学などの時空間カオス系の予測精度を従来AIモデル比で約20%向上させ、必要メモリを数百分の1に削減したと報告された。気象、血流、風力発電など実世界の非線形系への応用が視野に入る成果とみられる。
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2026年4月17日、ロンドン大学カレッジ(UCL)のMaida Wangらの研究チームがScience Advances誌に発表した研究で、量子コンピュータと古典AIを組み合わせたハイブリッド手法が、流体力学などの時空間カオス系の予測精度を従来AIモデル比で約20%向上させ、必要メモリを数百分の1に削減したと報告された。気象、血流、風力発電など実世界の非線形系への応用が視野に入る成果とみられる。

2025年11月7日に独Jülich Supercomputing Centre(JSC)とNVIDIAの共同研究チームがarXivに論文を公開し、2026年5月11日にScience Daily等のサイエンスメディアが大々的に報道した。欧州初のエクサスケールスーパーコンピュータJUPITER上で、汎用量子コンピュータ50量子ビットの完全シミュレーションに世界で初めて成功。2022年にJülichチーム自身がK(京)コンピュータで樹立した48量子ビットの世界記録を更新した。シミュレーション速度は前記録の16.6倍に達した。量子コンピュータが自分自身を超える前に、古典スパコンが量子の真似をどこまでできるかを示す重要な指標で、量子アルゴリズムの検証と量子優位性ベンチマーク設計に直結する成果。

2026年5月28日、Stanford大学の材料科学者Jennifer Dionne教授とポスドク研究員Feng Pan氏が、ナノスケール光学デバイスでねじれた光(twisted light、軌道角運動量を持つ光)を使い、光子と電子のスピンを室温でもつれさせることに成功したとNature Communicationsに発表した。これまで量子デバイスは絶対零度近く(マイナス273度近辺)の極低温が必須とされてきたが、Stanfordのチームはシリコン基板にモリブデンジセレナイド(MoSe₂)という2次元半導体を組み合わせたナノチップで、量子通信に不可欠な光子-電子もつれを室温で実現。量子コンピュータ、量子通信、AIプラットフォームを研究室の特殊装置から日常デバイスの一部に変える可能性を持つ画期的成果となる。

2026年5月13日、中国科学技術大学(USTC)の潘建偉氏と陸朝陽氏らの研究チームが、プログラマブル光量子計算機Jiuzhang 4.0をNature誌に発表した。最大3,050光子を同時に制御・検出し、ガウシアンボソンサンプリング問題を約25マイクロ秒で完了。米国の世界最速スーパーコンピュータEl Capitanで同じ計算をすると10の42乗年(tredecillion年)以上かかると見積もられ、量子優位性の比は10の54乗倍に達するとされる。極低温装置なしの室温動作で、超伝導方式とまったく異なる経路から量子優位性を実証した点が要諦になる。